企業公式の案内もあれば、Bizreach、Macherなどのサービス経由の案内もあり、キャリセンやゼミのつてでも行われるOBOG訪問。
「何を聞いたらいいのかわからない」「OBOG訪問って選考の合否に影響するってホント?」という声は例年少なくありません。
本記事では、OBOG訪問ってそもそも何?というところからピンポイントアドバイスまで取り上げます。
※文系のOBOG訪問を対象としています。
▶︎INDEX
- OBOG訪問とはどういうもの?どういう目的で使えばいい?
- 選考要素は存在するの?
- 【重要!】社員からの連絡がしつこい場合は?
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(1)OBOG訪問とはどういうもの?どういう目的で使えばいい?
OBOG訪問とは、学生側からの要望で、志望企業の社員と1on1、或いは少人数で話す機会をもらう場です。
しかし、いきなり社員と30分から1時間の時間をもらっても、どのように有効活用すればいいのか戸惑う方も多いでしょう。
では、どのような目的でOBOG訪問を利用すればよいのでしょうか。
もちろん個人の置かれた状況により答えは様々ですが、活用の目的としてお薦めしたいのは以下の2つです。
1. 自分の仮説をぶつけて企業理解を深める
2. 社会人と話すことに慣れる
まず、企業理解を深めること。
その企業に対する志望理由、自分のアピールすべきポイントを考えることは面接においてとても重要です。
その際、IRやネットリサーチだけで手に入る情報だけでなく、その上で自分が考え抜いたことを自分の言葉で語れることは、大きなアドバンテージとなります。
その練習の場としてOBOG訪問がうってつけなのです。
OBOGという、あまり接することのない大人を相手に、自然体で話すことそれ自体が練習になります。
さらに、実際に事業に関わっている社員の実感、経験知というものはネットでは手に入らない貴重な情報です。
「IRではこの事業領域に注力するとあるが、その雰囲気はあるか」
「実際にその仕事に関わる上で、〜〜のような力が重要と考えるか、どのようなお考えをお持ちか」
リサーチしていて思い浮かんだ質問をぶつけるだけでも、面接対策としての効果は絶大です。
その際、自分なりの答え(=仮説)までぶつけると、さらに深い回答が得られるでしょう。
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(2)選考要素は存在するの?
合否が分かれる可能性があるかという意味で言えば、OBOG訪問によって落ちたり、減点要素が選考に持ち越されることはほぼありません。
多くの企業は公式・非公式に関わらず「モチベートや情報提供」「加点要素のある学生の把握」のいずれかの意図で実施しています。
ただ、OBOG訪問の記録が採用チーム(人事)に連携されるケースは年々増えています。
選考要素を気にするあまり、本来の目的を見失ってしまうのは本末転倒ですが、最低限のマナー(当日の立ち振る舞い/お礼/遅刻時の謝罪など)は押さえておいた方が良いでしょう。
一方で、以下のような場合は、例外的に選考要素が疑われます。
1.OBOGからゼミやサークルに連絡があり、所定の日程に学生が集められて食事会。その後、2回目の食事会が案内されるが呼ばれる学生が半減する (大抵の場合、毎年同じパターンになるため、先輩に聞くと確認できます)
2.選考の途中(1次面接の後など)に集団OBOG面談が設定され、その内容がグルディスもしくは集団面接仕様
「向こうから所定の日程で呼び出されている」というところが、1つの判断ポイントではないかと思います。
また、OBOG訪問にあたって、Bizreachのようなサービスの使用が指定されることがありますが、これは必ずしも選考直結を示すものではありません。
外部サービスを指定する主な理由は、OBOG訪問にまつわるトラブル(各種ハラスメント等)を人事の監視下に置くことです。
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(3)【重要!】社員からの連絡がしつこい場合は?
例年、OBOG訪問をした社員による迷惑行為のご相談もあります。
企業側としても、そのような行為を容認するわけがないということは、まず知っておいてください。
声を上げることによってマイナスの評価を受けることはありませんので、安心してください。
その上で、「社員の個人的な連絡がしつこい」「迷惑行為を受けた」という場合は、その企業の人事部あてに相談をすると良いでしょう。
もし、それでも企業への直接の相談は気が引ける、あるいは不安がある場合は、私共もレビュアーの方専用対応チームを設置しておりますので、ぜひご相談ください。